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緑茶や紅茶などに含まれるカテキンがコロナ不活化(京都府立医科大発表)

2021.11.30

緑茶や紅茶などに含まれるカテキンが、人の唾液に含まれる新型コロナウイルスの感染力を低下させる効果があることを確認したと、京都府立医科大から発表されました。

カテキンは血液中にはほとんど吸収されないことから全身への効果は期待できないものの、口内にあるウイルスの感染能力を抑える効果が期待できるとのことです。

発表によりますと、同大大学院の松田修教授らが伊藤園中央研究所と共同で研究し、試験管に健康な人の唾液とコロナウイルスを入れた上でお茶を加えたところ、10秒ほどで不活化が確認され、ウイルスが細胞に侵入する際に結合するスパイクタンパクに、カテキンが先に結び付くことで侵入を防いだとされています。

「お茶を10秒ほど口に含んでから飲むことで、飛沫感染が少なくなって集団感染を減らす可能性がある」と松田教授は述べています。

研究では変異株での効果検証はしておらず、軽症のコロナ患者で臨床実験を行っており、年内にも結果公表を目指すとしています。

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