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紅茶の日(11月1日)とは?由来と楽しみ方、おすすめの紅茶をご紹介

2025.10.24

「紅茶の日」である11月1日は、寒さが深まる季節に心も体も温める紅茶をゆっくりと味わうのにぴったりな日です。実は、この記念日が紅茶文化の歴史に深い関わりがあることを知っていますか?
この記事では、「紅茶の日」の由来、主な紅茶の種類や楽しみ方と、茶の庭オンラインショップで購入できるおすすめの紅茶をご紹介します。

紅茶の日とは

「紅茶の日を初めて知った」という方のために、以下では紅茶の日が制定された背景と、日本で主に親しまれている紅茶の紹介、そして紅茶と緑茶の違いについて解説します。

11月1日はなぜ「紅茶の日」?

江戸時代後期、伊勢の国出身の船乗り・大黒屋光太夫は海難事故により漂流してしまい、ロシアに10年間滞在します。当時のロシアでは、上流社会の間でお茶会が普及していた時代でした。大黒屋光太夫は1791年11月、女帝・エカテリーナ2世のお茶会に招かれたと伝えられています。
「当時の日本人として初めて、ロシアの公式な茶会で紅茶を飲んだ」という史実に沿い、日本紅茶協会は1983年に11月1日を「紅茶の日」として制定しました。

日本で親しまれている主な紅茶

紅茶は1880年代から日本に輸入され始め、その後は上流階級を中心に流行し、輸入が自由化されて以降は庶民にも広まって現在に至ります。
日本人にとってなじみの深い紅茶は、主に以下の4種類です。まだ試したことがない方は、ぜひ紅茶の日をきっかけに楽しんでみてはいかがでしょうか。

アールグレイ

アールグレイは、実は特定の茶葉の種類を指す名前ではなく、ベルガモット(柑橘類)のフレーバーをつけた紅茶の総称です。
ダージリン・セイロン・キームンなどの茶葉をベースとして、ベルガモットの香りを付けるとアールグレイになるため、ベースの茶葉によって異なる風味が楽しめます。
爽やかな香りが特徴で、特にセイロンをベースにしたものはスッキリとした味わいがあり、アイスティーにぴったりです。

ダージリン

ダージリンは、インド北東部のダージリン州で育った茶葉から作られています。
フルーティーな香りが特徴的で、熟した果実やナッツなどに例えられることもあり、上品な味わいがあります。
春・夏・秋の収穫時期によって味や香りが変化するため、季節ごとに茶葉を購入して楽しむ方も多い紅茶です。

アッサム

アッサムは、世界最大の茶産地の一つであるインド北東部に位置するアッサム州で栽培されています。
蒸したサツマイモに似た甘い香りとまろやかな渋みがあり、深みのある赤褐色が特徴です。他の紅茶に比べるとクセが少なく、飲みやすいため紅茶初心者の方におすすめです。
ストレートでも美味しいのですが、ミルクを加えればより濃厚な味が引き立ちます。

和紅茶

和紅茶は、日本で栽培された茶葉を使用して作られた紅茶です。
その生産は明治時代から始まったとされ、静岡県は国内の和紅茶生産量のおよそ7割を占めます。
日本の水や食文化に合うように開発されているため、渋みが少なくストレートでも飲みやすいのが特徴です。
和紅茶にはタンニンやカテキンといった成分が豊富に含まれ、その抗酸化作用によって生活習慣病の予防に貢献すると言われています。

紅茶と緑茶の違いとは

紅茶と緑茶は、同じ茶葉(学名:カメリアシネンシス、ツバキ科のチャノキ)から作られています。
しかし、発酵の度合いが異なるため、お茶を淹れたときの色や味わいも違います。
緑茶は不発酵茶といい、製造過程では蒸す・炒るなど加熱して発酵を止めています。
その後、茶葉を揉んだあとに乾燥させて完成となるため、お茶は緑色です。
一方で紅茶は完全発酵茶で、茶葉を加熱せず水分を蒸発させる工程を経ています。
これにより発酵が進み、タンニンが酸化して紅茶独自の色・香りが生まれます。

紅茶の日はどんなふうに楽しむと良い?

年に一度の紅茶の日には、いつもより少し丁寧にお茶を楽しんでみませんか?
お気に入りのカップでゆっくり味わう時間はもちろん、スイーツとのペアリングやアレンジティーづくりなど、紅茶にはさまざまな楽しみ方があります。
ここでは、紅茶をより楽しむための自宅で簡単にできるティータイムのアイデアをご紹介します。

紅茶をゆっくり味わうティータイムをつくる

紅茶の日は忙しい毎日で少し立ち止まり、ほっとひと息つく時間を持つのにぴったりです。
お気に入りのカップを使い、ゆっくりと紅茶の香り・味を楽しんでみましょう。
気分に合わせて紅茶を選んだり、今まで飲んだことがない紅茶を取り寄せて挑戦するのも良いですね。

お気に入りの一杯を見つけることで、いつものティータイムもより特別なものになるかもしれません。

お菓子やフードとのペアリングを楽しむ

スイーツや食べ物とペアリングを楽しむのもおすすめです。
紅茶の種類によって甘みや香りの引き立て方が変わるため、その楽しみ方は無限大。
ミルクティーにはバター・ミルクを使った焼き菓子(スコーン、ショートブレッドなど)がよく合い、フルーティーな風味を持つダージリン・アールグレイにはチーズケーキや柑橘系のスイーツが相性抜群です。
紅茶は甘さ控えめの和菓子やビターチョコレート、食事系ならサンドイッチ・チーズトーストなどともよく合うため、自分好みの「紅茶×食べ物」の組み合わせを見つけてみてはいかがでしょうか。

紅茶のアレンジを試してみる

紅茶は少しアレンジするだけでぐっと楽しみ方の幅が広がるのも大きな魅力。
レモンティー・チャイなどをはじめ、寒い季節には生姜入りホットティーもおすすめです。
ミルクティーにシナモンやカルダモンを入れたり、リンゴやオレンジを加えてフルーツティーとして楽しむなど、自宅で手軽に作れるアレンジティーで紅茶の日を自由に楽しんでみてください。

「紅茶の日」におすすめの紅茶

掛川紅茶「しあわせかほり」リーフ 缶入り

掛川産の茶葉「べにふうき」を使用し、マイルドで繊細なやさしい味わいが特徴の「しあわせかほり」。
メチル化カテキンを豊富に含み、アレルギー性鼻炎や花粉症に対して効果が期待できると報告されています。ミルクやレモンを入れても楽しめますが、ストレートが最も紅茶本来の風味を味わえます。

掛川紅茶「しあわせかほり」ティーバッグ10個入

「しあわせかほり」をティーバッグにした商品です。
忙しい毎日でも手軽に紅茶を楽しみたい方や、「まずはどんな紅茶なのか試してみたい」という方にもおすすめです。

和紅茶とクッキーの詰合せ

「しあわせかほり」とクッキーをセットにしたギフトです。
ほんのりとした甘さがある「しあわせかほり」と、バター香るクッキーは相性ぴったり。
クッキーはかわいい子ぐまの形をしており、年齢を問わず手土産としても人気があります。

まとめ

「紅茶の日」は、紅茶の歴史に思いを馳せつつ、日常の中でほっと一息つくきっかけとなる日です。
香りや味わいの違いを楽しんだり、好きなスイーツと合わせれば、きっと心がほぐれるティータイムになるはず。
普段は緑茶派の方も、ぜひこの日をきっかけに紅茶を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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