
日本人になじみ深い飲み物である緑茶が、実は体脂肪や健康的な体づくりに良い影響を与えることをご存じでしょうか。
近年の研究で、緑茶に含まれるカテキンやカフェインは脂肪の吸収を抑え、脂肪の消費を促す働きがあることがわかってきました。
この記事では、緑茶が体脂肪やダイエットにどう影響するのか、そして健康成分をしっかり摂取できるお茶の淹れ方も詳しく解説します。
目次
お茶が体脂肪やダイエットに与える影響
緑茶は、ダイエットや体脂肪のコントロールを目指す方にとって、日常に取り入れやすい飲み物です。
ここではお茶と体脂肪との関係について紹介します。
そもそも体脂肪って?
体脂肪とは、脂肪細胞が集まってできた組織です。
脂肪細胞には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があり、体のエネルギー源として貯蔵されていて、体温の維持やホルモンバランスを適正に保つといった重要な役割を持っています。
しかし、運動不足や食べすぎなどで必要以上に体脂肪が体に蓄積されてしまうと、次のような健康を損なう要因となる可能性があります。
・高血圧や糖尿病といった生活習慣病
・心臓や脳などの疾患につながるメタボリックシンドローム
・基礎代謝が低下し、太りやすく痩せにくい体質になる
健康な生活を送るためには不要な体脂肪を増やさないことが重要です。
脂肪の吸収を抑え、分解を促す「緑茶カテキン」
緑茶に含まれるカテキンにはいくつかの種類があります。
お茶を製造する過程で加熱処理されても効果が変化しない「ガレート型カテキン」の中でも「エピガロカテキンガレート(EGCG)」は、抗菌・抗ウイルス作用を持ち、風邪が流行する季節に健康を維持するのに役立ります。
さらに、エピガロカテキンガレートは継続的に摂取することで体の脂肪(エネルギー)消費を高め、過度な脂肪の吸収を防ぐことができるとされている注目の成分です。

実はお茶の「カフェイン」も健康促進に役立つ
「カフェインはあまり体に良くない」というイメージがあるかもしれませんが、実はその覚醒作用には運動能力を向上させる作用もあります。
カフェインを適度に摂取して運動すると、筋肉中の栄養源(ブドウ糖)よりも先に脂肪をエネルギー源として利用することがわかっており、継続して運動できる状態につながります。
長時間の運動ができれば、それだけダイエットやデトックス、体脂肪の低下にも効果があると考えられます。
健康成分を多く摂取できるお茶の淹れ方
体脂肪に効果的なカテキンやカフェインを緑茶からより効率的に摂取するには、淹れ方にいくつかのポイントがあります。
一杯のお茶で健康成分をより多くとりたい方はぜひ参考にしてください。
STEP1:茶葉と熱めのお湯を用意する
まずは茶葉と熱いお湯を用意します。
カテキンは煎茶・番茶・粉茶・深蒸し茶などに多く含まれ、80℃以上の高温で溶け出しやすい性質を持っています。
また、カフェインも80℃以上で多く溶け出すため、お湯は沸かして間もないものを使いましょう。
いつもの茶葉も、高温で抽出すればより多くのカテキン・カフェインを摂取できると知っておくと、気分やシーンに合わせてお茶の淹れ方を変えることができます。
ただし、カテキンは渋味のある成分のため、高温のお湯で淹れるといつもより渋いお茶になることはあらかじめ知っておいてください。
STEP2:急須に茶葉とお湯を入れ、1分ほど待つ
急須に茶葉を入れ、80℃から90℃ほどのお湯を注いだら、ふたをして1分蒸らします。
この工程によって、健康成分のエピガロカテキンガレートとカフェインをしっかり抽出することができます。
「早く飲みたい」と急須を手にもって回す方がいますが、これはお茶の味わいが損なわれるため避けた方が無難です。
STEP3:急須のお茶をカップへ注ぎ切る
1分経ったら急須のお茶をカップへ移します。
このときに大切なのは、最後の1滴まで注ぎ切ることです。
その理由は、最後の1滴にもお茶の健康成分や旨味が詰まっているから。
また、急須の中に注ぎ残したお茶によって、2煎目が必要以上に渋くなるのを防ぐ意味もあります。
脂肪の吸収を防ぐカテキンの効能を最大限得るには、食事中や食後に飲むのがおすすめです。
緑茶でカテキン・カフェインを摂取する際の注意点
カフェインに過敏な方は、高温で淹れたお茶を一日に何杯も飲まないようにするといった注意が必要です。
健康な成人の場合、1日のカフェイン摂取目安量はおよそ400mgと言われていますが、この数値はあくまでも目安です。
体質や体調によってカフェインの許容量は変化しますので、運動前だけ飲む・食後に飲むなど回数を工夫しながら、ぜひ日常生活にお茶を取り入れてみてください。
良質なカテキンを豊富に含む、おすすめのお茶
茶の庭オンラインショップでは、良質なカテキンを含むお茶を多数取り扱っています。
秋の深蒸し茶
掛川の深蒸し茶は、通常の煎茶よりも蒸し時間を長くして作った緑茶で、カテキンやテアニンなどの健康成分が豊富に含まれています。
香り豊かで深いコクのある味わいを、秋らしいパッケージとともにお楽しみいただける深蒸し茶に仕上げました。
甘いものにも、いつもの食事にも合う掛川茶を「食欲の秋」のお供にいかがでしょうか。
茶の庭 かごよせ
かごよせは、ヨーロッパ国際味覚審査会において日本茶で初めて最高位を受賞したお茶です。
かぶせ茶を使用しており、強い甘みとコクのある味わいが特徴です。
おもてなしのシーンにも普段の食卓にも合う、バランスの良いお茶として選ばれています。
「天皇杯受賞」生産者の深蒸し掛川茶ティーバッグ
4月から5月の新茶の時期に収穫した一番茶の中でも、質の良い茶葉のみを選りすぐった特別茶です。
養分がたっぷり含まれた茶葉を使用し、重厚な味わいがありつつも、さっぱりした後味とお茶の香りが楽しめます。
カテキンに加え、ビタミンCや食物繊維・ミネラルなども豊富な掛川茶を毎日の食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
緑茶は、ダイエットや体脂肪のコントロールを目指す方にとって日常に取り入れやすく、健康的なサポートが期待できる飲み物です。
カテキンによる脂肪の吸収抑制・分解促進効果や、カフェインによる代謝アップ・運動効率向上など、複合的な作用があることが研究でも明らかになっています。
高温のお湯で抽出すれば、これらの有効成分をより多く摂取できることから、いつもの緑茶も少し淹れ方を工夫するだけで手軽に健康習慣を始められます。
ぜひご自身に合った飲み方で緑茶を楽しみ、心も体も健やかな毎日をお過ごしください。