レシピ

お茶の香りを焼き込む ― ほうじ茶と抹茶のパウンドケーキ

2025.10.17

オーブンを開けた瞬間、ふわりと広がるお茶の香ばしい香り。
こんがりと焼けた表面、しっとりとした断面、口に入れた瞬間に広がるやさしい甘み。
お茶を味わう時間が、少し特別なひとときになるように――。

掛川の茶葉を贅沢に使った「お茶のパウンドケーキ」は、
ほうじ茶の香ばしさ、さつまいものやさしい甘み、そして抹茶の凛とした苦み。
それぞれが季節や気分に寄り添いながら、奥深いお茶の魅力を感じさせてくれます。

基本のレシピ

ほうじ茶パウンドケーキ

焼きたての香りが立ちのぼり、部屋いっぱいに広がるほうじ茶の香ばしさ。
ひと口食べると、バターのコクとお茶のほろ苦さがしっとりと溶け合います。
素朴なのに、上品。毎日でも食べたくなる、やさしい味わいのパウンドケーキです。

材料(ミニパウンド型 約6×13.5×H4.5cm/約150g×3個分)

・無塩バター:45g
・グラニュー糖:160g
・卵黄:35g
・卵白:100g
・生クリーム:65g
・薄力粉:65g
ほうじ茶パウダー:10g
・ベーキングパウダー:2g
・ブランデー(無しでもOK):4g
・レモン果汁:1g

作り方

【1】室温に戻したバターをなめらかにし、グラニュー糖を加えてすり混ぜます。
【2】卵黄と卵白を4〜5回に分けて加え、その都度よく混ぜます。
【3】ブランデーとレモン果汁を加え混ぜ、生クリームを加えてさらに混ぜます。
【4】あらかじめふるっておいた薄力粉・ほうじ茶パウダー・ベーキングパウダーを加え、さっくりと混ぜ合わせます。
【5】型に流し入れ、178℃のオーブンで25〜30分ほど焼きます。


ほうじ茶とさつまいものパウンドケーキ

秋が近づくと、ほうじ茶の香ばしさにさつまいものやさしい甘みを添えたくなる。
焼き上がりの香りはまるで和菓子のようで、しっとりとした生地の中に小さな幸せが詰まっています。

材料(ミニパウンド型 約6×13.5×H4.5cm/約150g×3個分)

・無塩バター:45g
・グラニュー糖:160g
・卵黄:35g
・卵白:100g
・生クリーム:65g
・薄力粉:60g
ほうじ茶パウダー:10g
・ベーキングパウダー:2g
・ブランデー(無しでもOK):4g
・レモン果汁:1g
・さつまいもダイス(加熱済み):60g

作り方

基本の「ほうじ茶パウンドケーキ」と同じ手順で生地を作り、
粉類を加えて完全に混ざりきる前にさつまいもダイスを加えて軽く混ぜます。
型に入れ、178℃のオーブンで25〜30分ほど焼き上げます。

焼きたては香ばしく、翌日は甘みがなじんでよりやさしい味わいに。
秋のティータイムにぴったりの、季節を感じるパウンドケーキです。


抹茶パウンドケーキ

鮮やかな緑が目にも美しい、抹茶のパウンドケーキ。
掛川産の抹茶をたっぷり使い、香り高く仕上げました。
ひと口食べると、ふくよかな旨みとほろ苦さが広がり、甘さとの調和が絶妙です。

材料(ミニパウンド型 約6×13.5×H4.5cm/約150g×3個分)

・無塩バター:45g
・グラニュー糖:160g
・卵黄:35g
・卵白:100g
・生クリーム:65g
・薄力粉:65g
抹茶パウダー:12g
・ベーキングパウダー:2g
・ブランデー(無しでもOK):4g
・レモン果汁:1g

作り方

基本のパウンドケーキと同様の手順で、ほうじ茶パウダーを抹茶パウダーに置き換えます。
焼き上がりはふんわりと香り高く、冷めると抹茶の風味がより引き立ちます。

おすすめの楽しみ方

・しっとり感を楽しみたいときは翌日以降に
焼きたてよりも生地が落ち着き、香りがより深まります。

・飲み物とのペアリング
ほうじ茶ケーキには温かい煎茶を、抹茶ケーキにはミルクティーやラテもおすすめ。

・贈り物にも
小さくカットしてラッピングすれば、ほのかに香るお茶の風味が印象に残る手土産に。

まとめ

同じ“お茶”でも、焙煎の深さや茶種によってこんなにも表情が変わります。
ほうじ茶の香ばしさ、抹茶の奥ゆかしい苦み、そして素材を包み込むバターのまろやかさ。
ひとつひとつの香りが重なって、まるで茶畑の風を感じるような焼き菓子に仕上がります。

今日のお茶時間に、あなたはどのパウンドを選びますか?

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