コラム

ハーブティーの種類一覧|目的別の効果・効能とおすすめを紹介

2025.10.20

ハーブティーは、心や体に優しく働きかける自然の恵みが詰まった飲み物です。
豊富な種類の中から、気分や体調に合わせて選べるのが大きな魅力であり、リラックスしたい時や気分転換したい時など、様々なシーンで活躍します。

この記事では、人気のあるハーブティーの種類を目的別の効果・効能とともに一覧で紹介し、初心者でも楽しめるおすすめの選び方から美味しい淹れ方までを解説します。
自分にぴったりの一杯を見つけて、豊かなハーブティー生活を始めましょう。

まずは基本から!ハーブティーが持つ魅力と主な効果

ハーブティーは、植物の花や葉、茎、根、果実などを乾燥させ、お湯で抽出した飲み物の総称です。
紅茶や緑茶などのカフェインを含むお茶とは異なり、その多くがノンカフェインであることが特徴です。
そのため、時間帯を問わずに楽しめます。

植物が持つ香り成分には心身をリラックスさせる効果が期待できるほか、ビタミンやミネラルなどの栄養素を摂取できる種類も少なくありません。
香りによる癒やし効果と、植物由来の成分がもたらす美容や健康への働きかけが、ハーブティーの大きな魅力です。

【目的・お悩み別】ハーブティーの種類と期待できる効能

ハーブティーを選ぶ際に大切なのは、その時の自分の心や体の状態に合ったものを選ぶことです。
数多くの種類の中から、今の自分にぴったりの一杯を見つけることで、ハーブが持つ力をより効果的に感じられます。
リラックスしたい、気分をすっきりさせたい、美容をサポートしたいなど、具体的な目的を持つことで、ハーブティー選びはさらに楽しくなります。

ここでは、代表的な4つの目的・お悩みに合わせ、おすすめのハーブティーの種類と期待できる効能を紹介します。

心を落ち着けてリラックスしたい時におすすめのハーブ

ストレスや緊張を感じた時に心を穏やかにしたいなら、鎮静作用が期待できるハーブがおすすめです。
代表的なのは、りんごのような甘い香りが特徴のカモミールです。
ジャーマンカモミールは特にリラックス効果が高いとされ、心身の緊張を和らげてくれます。

また、フローラルで上品な香りのラベンダーも、高ぶった神経を鎮め、不安な気持ちを落ち着かせるのに役立ちます。
さらに、セージはすっきりとした香りで頭の中をクリアにし、集中力を高めながら心のバランスを整える働きが期待できます。
これらのハーブは、仕事の合間や一日の終わりに飲むことで、穏やかな時間をもたらしてくれるでしょう。

気分転換してリフレッシュしたい時にぴったりのハーブ

仕事や勉強の合間に気分を切り替えたい時や、朝の目覚めをすっきりさせたい時には、清涼感のあるハーブが適しています。
代表格であるミントは、その爽快な香りで頭をクリアにし、眠気を覚ますのに役立ちます。
特にペパーミントは消化を助ける働きもあるため、食後にもぴったりです。

また、料理にも使われるタイムは、シャープでフレッシュな香りを持ち、気分を前向きにしてくれます。
これらのハーブティーは、アイスティーにしても美味しく、暑い季節のリフレッシュドリンクとしても楽しめます。
心身に活力を与え、次の行動へのエネルギーをチャージしたい時に選ぶと良いでしょう。

美容と健康を内側からサポートしてくれるハーブ

体の内側から美しさと健康を維持したい人には、ビタミンやミネラルが豊富なハーブが適しています。
特に「ビタミンの爆弾」とも呼ばれるローズヒップは、豊富なビタミンCを含み、肌の調子を整える働きが期待できます。

同じバラ科の植物であるローズの花(ローズペタル)は、優雅な香りでリラックス効果をもたらし、女性ホルモンのバランスを整えるサポートをします。
また、免疫力を高めるハーブとして知られるエキナセアは、体の抵抗力をサポートし、風邪やインフルエンザが流行する季節の健康維持に役立ちます。
これらのハーブを日常的に取り入れることで、健やかな毎日をサポートします。

穏やかな眠りをサポートする夜におすすめのハーブ

質の高い睡眠を取りたいなら、寝る前にリラックス効果の高いハーブティーを飲む習慣を取り入れるのがおすすめです。
安眠のためのハーブとして最も有名なカモミールは、その甘い香りで心身の緊張をほぐし、自然な眠りへと導きます。
バレリアンは「眠りのハーブ」とも呼ばれ、神経の高ぶりを鎮める働きが期待できるため、寝つきが悪い時に試す価値があります。

また、リンデンフラワーも穏やかな鎮静作用を持つとされ、心地よい眠りをサポートします。
カフェインを含まない温かいハーブティーは体を内側から温め、心身をリラックスモードに切り替えるのに最適な一杯です。

初心者でも簡単!美味しいハーブティーの基本的な淹れ方

ハーブティーの美味しい淹れ方は、ハーブの種類や形状によって少し異なりますが、基本を押さえれば誰でも簡単に本格的な味を楽しめます。
乾燥させた茶葉やティーバッグを使う場合は、沸騰したてのお湯を注ぎ、蓋をして3〜5分ほど蒸らすのが基本です。
蓋をすることで香りが飛びにくくなり、成分がしっかり抽出されます。

生のフレッシュハーブを使う場合は、軽く揉んでからポットに入れると香りが引き立ちます。
ハーブの量はお好みで調整しますが、一般的にドライハーブはティースプーン1杯、フレッシュハーブはその2〜3倍が目安です。
この基本を守ることで、ハーブ本来の香りや味を最大限に引き出せます。

ハーブティーをさらに楽しむためのおすすめアレンジ方法

ハーブティーはそのまま飲むだけでなく、アレンジを加えることで楽しみ方が無限に広がります。
定番のカスタマイズとしては、はちみつやレモン、ジンジャーを加える方法があり、風味を豊かにするだけでなく、健康効果も高まります。
また、フルーツとの相性も抜群で、カットしたオレンジやベリー類を入れると見た目も華やかになります。

ハイビスカスやバタフライピーのような色の美しいハーブティーは、ゼリーやグラデーションドリンクにするのもおすすめです。
意外な組み合わせとして、黒豆茶やほうじ茶といった和のお茶とブレンドすると、香ばしさが加わり新しい味わいが発見できます。

ハーブティーを飲む前に確認したい3つの注意点

ハーブティーは自然由来の飲み物で、心身に様々な良い効果をもたらしますが、いくつかの注意点も存在します。
植物が持つ成分には薬理作用が含まれるため、体質や健康状態によっては体に合わない場合や、摂取を控えるべきケースが考えられます。
特に、日常的に薬を服用している人や、妊娠中・授乳中の人は注意が必要です。

安全にハーブティーを楽しむために、飲む前に知っておきたい基本的な注意点を3つ紹介します。
これらのポイントを確認し、自分の体に合った楽しみ方を見つけることが大切です。

1日の摂取量の目安を守って飲む

体に良いとされるハーブティーでも、過剰に摂取すると予期せぬ影響が出ることがあります。
ハーブに含まれる特定の成分を大量に摂取することで、体調に変化をきたす可能性があるため、適量を守ることが重要です。
一般的な目安としては、1日に3〜4杯程度が良いとされていますが、ハーブの種類や個人の体質によっても異なります。

特に、薬理作用が強いとされるハーブについては、パッケージなどに記載されている推奨量を必ず確認しましょう。
一度に大量に飲むのではなく、自分の体の反応を見ながら、少量から試してみることをお勧めします。

妊娠中や授乳中は避けるべき種類がある

妊娠中や授乳中は、母親の摂取したものが胎児や乳児に影響を与える可能性があるため、ハーブティーの選択には特に注意が必要です。
一部のハーブには、子宮を収縮させる作用やホルモンバランスに影響を与える成分が含まれていることがあります。
例えば、セージ、ジャスミン、ラズベリーリーフ(妊娠後期以外)などは避けるべきハーブとして挙げられます。

一方で、ルイボスティーやローズヒップティーのように、妊娠中でも比較的安心して飲めるとされる種類もありますが、安全を最優先に考え、摂取する前には必ずかかりつけの医師や専門家に相談するようにしてください。

持病やアレルギーがある場合は事前に確認する

持病の治療で薬を服用している場合、ハーブの成分が薬の効果に影響を及ぼす「相互作用」を起こす可能性があります。
例えば、血液をサラサラにする薬を飲んでいる人が、同様の作用を持つハーブを摂取すると、効果が強まりすぎてしまう危険性が考えられます。
また、植物アレルギーを持つ人も注意が必要です。

キク科アレルギーの人は、カモミールやエキナセアなどに反応してしまうことがあります。
ハーブティーを生活に取り入れる前には、自分の健康状態を把握し、かかりつけの医師や薬剤師に相談して、安全に楽しめるかを確認することが不可欠です。

まとめ

この記事では、多岐にわたるハーブティーの種類を目的や期待できる効能別に分類し、その魅力や楽しみ方について解説しました。
ハーブティーは、リラックスやリフレッシュ、美容、安眠サポートなど、日々の様々なシーンで心と体に寄り添ってくれる飲み物です。
初心者でも簡単に美味しく淹れることができ、アレンジを加えることで楽しみ方も広がります。

ただし、摂取量や個人の体質、健康状態によっては注意が必要な点も存在します。
紹介した選び方や注意点を参考に、自分に合ったハーブティーを見つけ、日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

戻る