
炊きあがった瞬間、ふわりと立ちのぼる湯気。その中に混じる、ほのかな茶葉の香り。
口に運ぶと、やさしい渋みと旨みがごはんに広がり、どこか懐かしいのに新しい——そんな味わいを楽しめるのが「茶飯おにぎり」です。
丁寧に抽出したお茶の旨みをごはん一粒一粒にしみ込ませ、最後に加える茶殻が香りに奥行きを与えてくれます。忙しい日の軽食にも、特別感のあるお弁当にもぴったり。
材料(2合分)
・米:2合(約300g)
・かがやき(ティーバッグ):2個
・お湯(60℃):350ml
・醤油:小さじ1
・塩:ひとつまみ
・昆布:3cm角
・水:目盛り調整用
作り方
【1】米を研ぎ、ざるに上げて水気を切る。
【2】お茶を抽出する。60℃のお湯で1分30秒、やさしく旨みを引き出します。軽く絞り、抽出液と茶葉(茶殻)を分けておきます。
【3】炊飯釜に米と抽出液を入れ、水で通常の目盛りより“やや少なめ”に調整する。
【4】醤油・塩・昆布を加えて炊飯します。
【5】炊きあがったら昆布を取り除き、茶殻を加えて全体を軽く混ぜる。(茶殻が大きい場合は刻んでもOK)
温かいうちにぎゅっと握れば、お茶の香りのふくらむ贅沢なおにぎりに。
冷めても美味しく、お弁当にも最適です。
まとめ ― 茶葉を「食べる」楽しみを日常に

お茶を飲むだけでなく、抽出液と茶殻のどちらも料理に活かせるのは、日本茶ならではの魅力です。
茶飯おにぎりは、特別な調味料がなくても、茶葉が持つ香り・旨み・ほのかな渋みがごはんの甘さを引き立ててくれます。
忙しい日の朝ごはんにも、ゆっくり味わいたい休日の昼にも。
茶葉の香りがひと粒ひと粒に宿ったおにぎりは、心を少し軽くしてくれるような、やさしい味わいの一品です。










